Q&A

保存・補修

  • Q1.

    描きおわった作品は家の中のどこに保管すればよいでしょうか。押入れの中はカビが生えやすいですか。

    • A1. 高温多湿をさけて温度湿度の変化があまりなく、直射日光の当たらない風通しの良い場所が理想です。押入れは密閉された空間で空気の通りも悪いため、保管場所にはふさわしくありません。
  • Q2.

    作品を移動させたいのですが、どうやって運搬すればよいでしょうか。

    • A2. 一人で運べるサイズの作品であれば、梱包をしっかりした上で運搬中の衝撃や天候等に注意しながら移動できるかと思います。大きい作品の移動には、宅配便の美術品運搬サービスなどを利用するのがよいでしょう。
  • Q3.

    ラウニー社製のオイルスケッチパッドや、油彩が描ける紙等に描かれた油絵の保存性はいいのですか。

    • A3. 紙でできていますので薄くて柔らかく、曲げや折りなどの外的応力に敏感です。長期間の保存は向いておらず、あくまでも手軽で軽量な基底材として、習作やスケッチ程度にとどめるのがよいと思います。
  • Q4.

    綿布に直接テレピンで溶いた油絵具で、しみこませるように描きました。保存性はどうでしょうか。

    • A4. 通常のキャンバスには油が直に布に接触しないように、必ず目止めの塗りが施されます。この処理をしないと、いずれ布はボロボロになります。さらに絵具に含まれるバインダーが布に吸い取られることで、絵具の接着力がなくなってしまい、絵具は剥落していきます。
  • Q5.

    絵を長持ちさせたいのですが、やはりガラスの額が必要ですか。

    • A5. ガラスの額に入れることによって作品の見え方が変わったりするので、必ずしも必要という訳ではありませんが、ホコリやタバコの煙などの汚れや物理的な接触を避けるのには有効です。
  • Q6.

    キャンバスを木枠からはずして保存したいのですが、可能ですか。

    • A6. キャンバス単独では、折れ、曲がりの変形が絵具層にダメージを与えるため、余程の必要性がない限り木枠からはずすべきではありません。どうしてもという場合は、画面を外側にして丸めてください。丸める際に絵具層に亀裂が入っても、広げた時に亀裂がふさがれて目立ちにくくなります。
  • Q7.

    油彩画面にヒビや剥離ができてしまいました。なぜでしょうか。また、どうすれば直りますか。

    • A7. ヒビや剥離の原因は複数の要因が重なって起きることが多いため、原因は一つではないことがほとんどです。主に描くときの技術的欠陥や材料、保存の条件が影響を与えます。ヒビや剥離の修復は素人が直そうとしても、余計に悪化させてしまいますので、専門の修復家にまかせましょう。
  • Q8.

    手軽な修復のための道具や画用液のようなものはありますか。

    • A8. 修復は専門の知識、経験、技術を必要とするため、修復に必要なものが市販されていたとしても、誰もがそれを使いこなせるというわけではありません。素人が修復をして作品をかえってだめにすることもありますのでご注意ください。
  • Q9.

    絵にカビが生えて汚れてしまいました。きれいにする方法はありますか。

    • A9. 表面の汚れと殺菌には消毒用エタノールでふき取ればきれいになります。ただし、カビが絵具層の内部深くまで侵している場合は、一度きれいになっても、再度カビが発生するする恐れがあります。
  • Q10.

    修復のとき、古いニスを洗って新しいニスをかけるとききますが、そのとき絵具が溶けたりしないのですか。

    • A10. 修復で古いニスの層を洗浄除去するときにはいろいろな溶剤がニスの種類に応じて使われるようです。その際には絵具の層に達する寸前で洗浄を止めるようです。
  • Q11.

    木製の家具の修復に使用できる絵具はありますか。

    • A11. 家具等の修復には専用のものを使用してください。ホームセンター等で手に入ります。
      メッキ塗装の補彩には、ラウニー社の「ゴールドフィンガー」などもお薦めです。
  • Q12.

    水彩紙の風邪ひきをしないためには、どのように保存すれば良いですか。

    • A12. 高温高湿、直射日光が当たる場所を避け、作品が乾いたら当社製品「保存袋」に入れて保存するのもおすすめです。

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