Q&A

道具

  • Q1.

    これから油絵をはじめようと思うのですが、何をそろえたらいいですか。

    • A1. クサカベでは「油絵初級レッスンセット」を販売しているので、これとキャンバスがあればすぐに油絵を始められます。次第に自分が良く使う道具や絵具の色が決まってきますので、筆や画用液、絵具等を買い足していくとよいでしょう。
  • Q2.

    いろいろなナイフがありますが、どのように使い分けたらよいのでしょうか。

    • A2. ペインティングナイフにいろいろな形があるのは、使う立場の要望にあわせて種類が増えていったのだと思います。最初にやたらと種類をそろえる必要はありません。まずは、オーソドックスな形のものを使いましょう。また、使い込んでいるうちに変形して、それがかえって使いやすいということもあります。
  • Q3.

    筆は何本もっていれば絵が描けますか。

    • A3. 5~6本でも絵は描けますが、上限はありません。大作を描くのと細密画を描くのとでは、必要になる本数は違ってきます。古くなって先が切れて短くなっても、ボカシに使ったりできます。数をそろえるよりも、良い筆にめぐりあうことが大切です。
  • Q4.

    水彩の筆はどれを使っても同じでしょうか。

    • A4. 一概に同じとは言えません。水彩絵具に不慣れな人ほど、特に使い易い筆を選べば、楽に作品が制作できるかと思います。水彩に向いている筆は一般的に、水の含みがよく毛先のまとまりが良いものと言われています。コリンスキーセーブル筆や高品位PBT筆(例:アクアレッロ)などが代表的です。
  • Q5.

    筆の毛先がすぐひろがってバサバサになります。どうすれば長持ちさせられますか。

    • A5. 筆を使ったあとの後始末をきちんとすることが一番です。油彩用の筆であれば、ブラシクリーナーでよく筆を洗ってから、乾いた布でクリーナー液をふきとります。そのあと石鹸を使い、手のひらを使って筆の根本に残った絵具をよく洗い出すようにしてください。水気をふきとったら毛先を整えて穂先を下にぶら下げて乾かしておきます。後始末は描いたその日のうちに行い、翌日にもちこしてはいけません。クサカベでは「ブラシソフター」という筆のトリートメント剤を発売しています。洗った後に筆に少量浸してから洗っておくと、筆毛のしなやかさやなめらかさが長持ちします。きちんと後始末をしても毛がバラけるようであれば、それは筆自体の質が悪いことになります。
  • Q6.

    水彩用の筆はアクリルに使用しないほうがよいのですか。

    • A6. 水彩用の筆はアクリル絵具に使えないことはないのですが、高価なセーブル筆などは乾いたときのリスクを考えると、つい使うことをためらってしまいます。また、アクリル絵具はアルカリ性ですから、すぐに洗わないと天然毛の水彩筆を痛める心配もあります。
  • Q7.

    水彩や日本画の筆は石鹸で洗ってはいけないと聞きましたが本当ですか。

    • A7. 軟毛の筆は豚毛の油彩筆よりもアルカリ性にデリケートです。すすぎ洗いを雑にすると石鹸のアルカリ性が残り、筆は傷むことがありますが、丁寧にすすいでおけば問題はありません。
  • Q8.

    ナイロン筆の寝ぐせがとれないのですが、いい方法はありませんか。

    • A8. ナイロン筆の寝ぐせは、毛を熱いお湯につけておいてから、しごきなおせば元にもどることがあります。
  • Q9.

    筆のファンはどうやって使うのですか。

    • A9. 筆にはいろいろな種類があります。ラウンド、フラット、フィールバート、スラント…。ファンはその名のとおり、扇形に穂先がひろがった筆です。これは絵具を含ませて描くための筆ではありません。まだ乾いていない油絵具の塗面と塗面の境目を、乾いたファンの穂先でなでて「ぼかし」をつくるための筆です。
  • Q10.

    柄の短い油絵具の筆はありますか。

    • A10. 油絵具の筆はふつう、画面からすこし距離をおいて描くのに適するように長軸になっています。自分で軸を短く削るか、水彩用の筆で代用できます。
  • Q11.

    筆やナイフの汚れをふきとるのに、何を使えばいいですか。

    • A11. 古紙やウエスで汚れをぬぐいます。ウエスは柔らかく、吸収性のある布地が好ましく、ホームセンターなどでも販売しています。使い古して捨てるようなTシャツや毛抜けの無いタオルなどはお薦めです。油絵具をふき取った場合は、ビニール袋にまとめ、少量の水をかけ、なるべく早めに廃棄してください。
  • Q12.

    キャンバスには麻、綿などがありますが、どのような違いがあるのですか。

    • A12. 麻は最も一般的なキャンバス地です。天然繊維のうちでも湿気による伸縮が少なく、繊維に節目があるため塗料の付着が良好です。綿は平滑な織目で安価ですが、湿気による伸縮が大きいのが欠点です。ビニロンやナイロンの化繊は伸縮が小さく平滑な織が特長です。
  • Q13.

    キャンバスの目の粗さはどのように使い分けたらよいのでしょうか。

    • A13. 仕上がりにキャンバスの目をどの程度反映させたいかによって選択が決まります。よく細目は細密な描写に向くと考えられがちですが、全くそのようなことはありません。薄塗をしたときなどはかえって粗目のほうがきれいに塗ることができ、細目はムラが生じやすいものです。細目は収縮率が大きいリスクもあり、基底材としては弱いきらいがあります。
  • Q14.

    油性キャンバスと水性キャンバスの違いは何ですか。

    • A14. 油性キャンバスは油性の下地塗料が塗られており、水性キャンバスは水性の下地塗料が使われます。油性キャンバスはもちろん油彩専用で、水性キャンバスはアクリル、油彩共用に使われます。現在市販されているキャンバスのほとんどが水性キャンバスになり、油性キャンバスはあまり見かけなくなりました。
  • Q15.

    筆、ナイフ以外の道具を使って絵を描いても大丈夫ですか。

    • A15. ローラー、ヘラ、木片、スポンジ、針、いろいろな道具が描画に使われますので、自由に使って大丈夫です。
  • Q16.

    水彩の金属パレットがさびて、絵具が変色するのですが対処法はありますか。

    • A16. 水彩のパレットは鉄製の基材にホーローや塗装をほどこして耐水処理してあります。それがさびるということは、表面の処理に欠陥があるということになります。さび止め剤のようなものもありませんので、錆びている箇所を使用しないか、プラスチック製のパレットを使うことをおすすめします。
  • Q17.

    油性・水性キャンバスの見分け方はありますか。

    • A17. キャンバスに「油彩・アクリル共用」と記載があれば水性キャンバス、「油彩専用」とあれば油性キャンバスになります。水性キャンバスは無臭ですが、油性キャンバスは油粘土のような少し油臭がします。また油性キャンバスの方がクリーム色のような少し黄味があるように見えることがあります。
  • Q18.

    イーゼルにこびりついた油絵具はストリッパーで落ちますか。

    • A18. 落とすことは可能ですが、ストリッパーの成分がイーゼルの塗装や材質を傷めてしまう可能性があります。
  • Q19.

    マスク液がついた筆は固まる前は水で洗って洗浄できますか。

    • A19. マスク液が固まる前でしたら、水で洗浄可能です。水で洗った後は石?等で筆の根元までしっかりと揉み込んで洗ってください。むしろ、マスク液をご利用の際は、乾く前に頻繁に洗浄していただくことをおすすめします。

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