Q&A

水彩

  • Q1.

    水彩とアクリルは混色してもいいのですか。

    • A1. 種類の異なる絵具同士の混色は推奨しておりません。ゲル化や乾燥後の亀裂のおそれがあります。
  • Q2.

    水彩絵具がチューブの中で固まってしまいました。もう使えませんか。

    • A2. チューブを切り開いて、固形水彩絵具のようにして使うことができます。ラップや小さい容器に入れて保存すればよいでしょう。
  • Q3.

    ガッシュとはなんですか。

    • A3. ガッシュは濃度の薄いバインダーに顔料を分散させたものをいいます。日本では、濃度の濃いバインダーでつくられたものを透明水彩と呼ぶのに対し、ガッシュを不透明水彩と呼ぶことがあります。ガッシュの場合、乾燥した塗面は顔料が直接空気に露出するような状態で定着する為、とても明るくマットな色面になります。ガッシュのバインダーはアラビアゴムですが、これをアクリルエマルションにおきかえたのが、アクリルガッシュです。ある程度の耐水性をもっていますが、これもバインダー濃度がうすいために、厚塗りをすると塗膜にヒビがはいります。
  • Q4.

    ガッシュとポスターカラーは何が違うのですか。

    • A4. ガッシュは体質顔料が少なく、バインダーにアラビアガムを使用しますが、ポスターカラーは体質顔料が比較的多く、バインダーに比較的安価なデキストリンも使われることがあります。また、バインダーの量はポスターカラーよりガッシュの方が少なめです。両方ともマットで均一な色面が得られる絵具です。
  • Q5.

    ピグメントで水彩絵具を自作しようとしたら、メディウムに混ざらないものがあるのはなぜですか。

    • A5. 有機顔料はほとんどが、水性のメディウムにうまく混ざりません。これは顔料の表面が疎水性、つまり水をはじくからです。クサカベでは「分散剤」という製品を販売しています。顔料に対して数滴加えると、メディウムと顔料が素早く混ざり、発色も良くなります。
  • Q6.

    水彩画が完成した後、画面に多少水がこぼれても大丈夫なように保護する製品はありますか?

    • A6. 「グラフィックス」を使用してください。1回噴霧ではそれほどでもありませんが、3~4回噴霧すれば比較的耐水性となります。しかし、完全に耐水保護するわけではありませんので、極力作品を液状のものに近づけないでください。
  • Q7.

    水彩絵具を洗った水は、下水に流しても良いのですか。

    • A7. 環境について考えるならば、下水に流して良い汚水など一つもありませんが、一般家庭での使用であれば下水に流しても大丈夫でしょう。教室など大勢での使用の場合は筆先や、筆洗の中の絵具は布や紙にしみ込ませて燃やせるゴミとして処分しましょう。
  • Q8.

    以前描いた水彩作品の色が薄くなったような気がします。何故ですか。

    • A8. 絵具に使用される顔料にはそれぞれ耐光性という光に対する強さについてランクがあります。絵具のチューブに★の数で表記していますが、多いほど光に対する耐久性があります。この★の数が少ない絵具を多く使用すると、長年作品を光に晒した場合、褪色(色が褪せる)現象が起きます。水彩絵具の場合、多くの水で薄めて使うため、特に顔料に光が当たりやすく、褪色しやすくなってしまいます。
  • Q9.

    固形水彩を使っていて、絵具の表面が汚れたらどうすれば良いでしょうか。

    • A9. きれいな筆に水を含ませて、汚れている絵具の表面をなでればきれいになります。都度筆をきれいにしながら何回か表面を洗ってみてください。
  • Q10.

    絵具によってはベタベタするものがありますが、溶けやすくて良いのですが何が違うのですか。

    • A10. 「ベタベタした感じがするが溶けやすい」といった現象はおそらく湿潤剤に関係しています。主に絵具を溶けやすくするためにグリセリンなどを入れますが、多少多めに入っているのではないかと思います。
  • Q11.

    高くて良い絵具を買ったのに、いまいち発色が鈍くて思いどおりの作品に仕上がりません。絵具が古いのでしょうか。

    • A11. 紙によって同じ絵具でも発色が異なって見えることがあります。例えば、和紙のような吸収性の強い紙に描くと落ち着いた色になります。水彩紙を変えてみると良いでしょう。また、絵具から異臭やゲル化していたら使用せずに破棄してください。
  • Q12.

    水彩メディウムはアクリル絵具にも使用できますか。

    • A12. オックスゴール、グラニュレーション、マスク液はアクリル絵具にも使用できます。ガムアラビック、ウォーターカラージェル、ゴールドメディウム、シルバーメディウムはアクリル絵具に混ぜて使うことはできません。
  • Q13.

    透明水彩「オーロラブルー」、「エメラルドグリーン」は蛍光色ですか?

    • A13. 2色とも蛍光顔料を使用していますので蛍光色と言えますが、普通の顔料も配合されていますので、蛍光の度合いは弱くなります。
  • Q14.

    シャインパールはソフビやレジンに塗れますか。

    • A14. シャインパールは固形水彩になります。水に濡れると溶け出してしまうことから使用はおすすめしません。シャインパールシリーズの色によっては、顔料単体で販売していますので、アルキドメディウム等の耐水性のあるバインダーと混ぜて絵具を作れば、ソフビやレジン等に塗ることができます。
  • Q15.

    透明水彩で描くときにマチエールをつけたい時はどうすればよいですか

    • A15. 水彩絵具用のマチエール材が発売されていますので、こちらをご使用ください。また、「ウォーターカラージェル」と水彩絵具を混ぜると盛り上げが可能です。
  • Q16.

    アラビアガム(粉末)と水だけで水彩メディウムを作って瓶に入れ、常温で置いたら臭いがでてきました。腐敗しているのでしょうか。また、どのように保存すれば腐りませんか。

    • A16. 食べ物が腐るのと同じ臭いがすれば、アラビアガム、もしくは水が腐敗しています。「防腐防カビ剤」を添加することで、腐敗を防げます。ただし、すでに腐敗した水溶液には効きません。保存の際には、必ず蓋をして異物等入らないようにし、冷蔵庫で保存すると若干腐りにくくなります。
  • Q17.

    絵具の広がり方を示す、グラニュレーションとステイニングの表示は記載されていないのでしょうか。一覧表のようなものがありますか。

    • A17. 申し訳ございませんが、当社の水彩絵具及びパンフレットにはグラニュレーション、ステイニングについての表記は無く、一覧表等もありません。なお、一般的に無機系の顔料を使用した絵具はグラニュレーションを起こしやすく、有機系の顔料を使用した絵具はステイニングを起こしやすい傾向があります。
  • Q18.

    水彩絵具でガラス絵は描けますか。

    • A18. 水彩絵具は再溶解性の性質を持つため耐水性はなく、またガラスなどの吸収性の無い素材に対しての接着力は弱いので、剥離が起きやすくなります。保存面から考えますと、アキーラを使うことをおすすめします。
  • Q19.

    固形の水彩絵具を自作して固めたところ、顔料が底に沈殿し分離していました。コツはありますか。

    • A19. 無機顔料などの重さのある顔料を使用した場合や、メディウムや水が多い場合、固形化する前に顔料が沈んでしまう可能性があります。メディウムの割合を減らすか、「ウォーターカラージェル」を少量加えて粘性を上げると、分離しにくくなります。
  • Q20.

    パネルにジェッソを使ってその上に透明水彩で制作することはできますか。

    • A20. ジェッソの上に水彩絵具で描くことは可能ですが、ジェッソ面に吸収性がないと、?離する可能性があります。水彩絵具は他種類の絵具よりも接着力が弱いので、紙のように吸収性がある画面の方が固着力は増します。当社の「パルプベース」は塗る水彩紙という異名があり、吸収性があるので水彩絵具との接着は良好で、発色も最大限に生かしてくれます。
  • Q21.

    水彩絵具にグラニュレーションメディウムを混ぜて、固形水彩にしたら使えますか。それとも描くときに都度添加した方が良いのでしょうか。

    • A21. グラニュレーションは、顔料をわざと凝集させるものであるということと、自作の絵具はどうしても分散が甘くなってしまうことから、絵具を固める最中に分離を促してしまうかもしれませんので、お薦めしません。絵具を使用する直前に使用した方が良いです。

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