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2018-06-12

油絵具・画用液類が付着したゴミ(布・紙)の発火を防ぐ 安全な処理方法について

油絵を快適・安全にお楽しみいただくうえで、ぜひともお伝えしておきたい事がございます。
火の気のないところに煙が立つような、まさかと思われるお話なのですが、ほんのちょっとした後始末の気配りで、災害が未然に防げるのですから、ぜひお読みください。
油を含んだボロはあぶない!
絵具・画用液類に含まれている乾性油類は空気中の酸素と反応して乾燥します。
 
この時乾性油は、特殊な条件で自然発火する可能性があります。

乾性油が酸素と反応するとき、わずかですが反応熱を出します。

通常は熱が自然に放散されて問題にはならないのですが、 絵具をふきとったボロきれをゴミ箱にぎゅうぎゅうに詰め込んだ場合には危険性がでてきます。

ボロきれについた油は空気に触れる表面積が大きいので熱の発生が早く、さらに詰め込んだことで熱が放散されずにこもってしまい、温度が上昇して自然発火につながります。

この乾性油による自然発火は周辺に火の気がなくてもおきる現象なのです。
暑い夏に教室のゴミ箱で発火した例もありますから、ボロきれを捨てるときは詰め込みすぎない配慮が必要です。

ポリ袋に水を入れて一緒に捨てれば、まず安心です。
■対策案
○暑い場所や燃えやすいものの側に、画用液や油を含んだ紙、布類を置かない。 

○油を含んだ紙、布類を捨てる時は、水に濡らした後、ビニール袋に入れ、密閉して捨てる。

○ゴミ箱に油を含んだ紙、布類をぎゅうぎゅうに詰め込まないようにする。
処理の方法
1.気密性の高いポリ袋などに油を含んだ紙、布類を入れる。
2.袋の中を水で濡らす。
3.袋の口をしっかり閉じる。
4.水の入る容器を用意する。
(できれば金属製の缶でバンド付きが望ましい、バンド付きでなければフタをガムテープで巻く。)
5.水を入れた容器の中にゴミ袋を入れる。
水と窒息による2つの燃焼防止効果あり。
ゴミの収集日間際に缶から袋を取り出し収集業者に回収してもらう。

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