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■その他絵具
Q1  日本画を描いているのですが、膠水となじみの悪い顔料は描いた後もはがれやすいなどの問題はありますか。
Q2  絵皿で乾いた岩絵具をまた使うことはできますか。
Q3  膠には様々な種類がありますが、使ったときに効果、保存上での違いはあるのですか。
Q4  なぜテンペラは卵で描いているのに、絵が腐らないのですか。
Q5  テンペラには、卵をつかった代表的な技法のほかに、小麦粉を使ったものがありますが、この違いはなんですか。
Q6  漆、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂をつかった絵具(技法)とはどんなものですか。

Q1: 日本画を描いているのですが、膠水となじみの悪い顔料は描いた後もはがれやすいなどの問題はありますか
A: 顔料が接着するためには、顔料がバインダーに濡れていることが必要です。「なじみが悪い」場合は顔料の表面がバインダーではなく、空気でおおわれている状態で接着も悪く、無理をして描いた後もはがれやすくなります。松煙などを不完全に膠水と混ぜた場合がこれにあたります。
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Q2: 絵皿で乾いた岩絵具をまた使うことはできますか。
A: 乾いた膠は常温の水に溶けにくく、無理に溶いても接着力は低下しています。温湯には溶けやすくなりますが、やはり接着力は低下します。日本画では、このような場合、温湯で完全に膠を洗い出してから、顔料を乾かし粉状にしてから、あらたに膠水を加えて使うそうです。

膠の技法は洋画では、デトランプにあたりますが、やはり日本画に通じるノウハウがあります。
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Q3: 膠には様々な種類がありますが、使ったときに効果、保存上での違いはあるのですか。
A: 膠は、日本画に使われるものと洋画に使われるものがあります。日本画で使われるものに関しては、かつては非常に多くのグレードがあったようですが、現在代表的なものは三千本と鹿膠です。また、手作業でつくられたものを和膠、機械生産のものを洋膠とよび区別しています。鹿膠は洋膠に湿潤剤を加えたもので、均質で純度が高く、透明なあめ色をしています。湿潤剤がはいっているため、洋膠の強すぎる接着力や乾くときの張力が弱められています。和膠である三千本は、適度な吸水性のある不純物が残るために柔軟性があり、接着力が穏やかで描画に向くとされています。両方とも原料は牛の皮です。

テンペラなどの西洋技法に使われる膠には、ウサギ膠やパール膠、粉末膠があります。日本画における洋膠と混同しないでください。代表的なものはウサギ膠で、色が淡く、接着力が強く、膜が柔軟で吸水性があまりないところから、下地に使われます。パール膠や粉末膠の原料は牛皮で、ウサギ膠より若干色が濃く、接着力が強くなります。

どの膠も水で溶かした後、一週間くらいで使い切るのがよいでしょう。液体で売られている膠には防腐剤が入っていますが、あまり長期間保存していると、接着力は落ちてしまいます。
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Q4: なぜテンペラは卵で描いているのに、絵が腐らないのですか。
A: 腐敗とは腐敗菌によって、有機物、特にタンパク質が分解して起こります。卵テンペラも乾く前は腐りやすいものです。乾いて水分が抜けると、腐敗菌の繁殖がおさえられることにより、腐らなくなります。干物が腐らないのと同じです。

乾いた後でも、湿度の高いところに絵を保管すると、腐ったりカビが生えたりしますから、保存環境には注意が必要です。
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Q5: テンペラには、卵をつかった代表的な技法のほかに、小麦粉を使ったものがありますが、この違いはなんですか。
A: テンペラにはいわゆる卵テンペラのほかに、カゼインテンペラ、ゴムテンペラ、膠テンペラなど、多用な種類があります。小麦粉を使ったものは、卵黄−油のメディウムに小麦粉を練りこんだもので、練りこみテンペラともよばれます。

可塑性のある柔らかいペーストができ、一般的なテンペラがハッチングによる線描的な描き方になるのに対し、二次元的な表現が可能で、温かみのある色面になるのが特長です。
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Q6: 漆、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂をつかった絵具(技法)とはどんなものですか。
A: どの技法も、画材店で売っている画材ではまにあわないものですね。漆は日本古来の伝統である漆芸が王道ですが、これと洋画のミクストメディアもおもしろいと思います。漆は湿気によって硬化が促進されるというおもしろい性質をもった素材です。その美しさと堅牢性はご存知のとおりです。油絵具に漆をまぜると、さぞかしすばらしい効果の絵具になるだろうと想像しますが、その期待は裏切られます。乾性油の混ざった漆は、本来の美しさも堅牢性も持ちませんし、かぶれやすくもなります。やはり漆は伝統的な技法に則って扱ったうえで、他種の技法と併用したほうがよいでしょう。詳しくは漆について書かれた文献を参考にしてください。

エポキシ、ウレタンはすぐれた性質をもつ合成樹脂塗料で、様々な形態の塗料が販売されていますが、ほとんどは専門業者用のもので、一般には手にいれにくいものです。アクリルをさらにしのぐ耐候性をもっているため、屋外建築塗料に使われます。ただし、美術用の絵具ではないので、色数がすくないこと、少量販売していないこと、シンナーを使うこと、販売ルートがつかみにくいことなど、実際に使おうとする時の制限は少なくありません。
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